エイプのノーマルハンドル幅は約70cm。トラッカースタイルというのか、どちらかというとワイドな感じのポジションであるため、腕を少し広げている感じがちょっと嫌だなあと思っていました。今回はハンドルを交換して、自分好みのポジションに変更しようと思います。
適正なハンドル幅とは?
人によって体格や好みが違うので、誰にでもしっくり来るハンドルというものはありません。そのため、ハンドル選びについては自分の目指すスタイルに合ったものにするしかないと思います。
ポジションによって疲れやすさは変わるでしょうし、操作性にも大きく影響があると思います。メリット・デメリットを良く考えて、何を取るのかを決めましょう。
私は学生時代にカワサキのバリオスに乗っていたため、どちらかというとヤンキー寄りなネイキッドスタイルが好みではありますが、さすがに暴走族のような極端な感じではなく、幅をちょっと短くして、少し角度を上げてみようかなと思いました。
ハンドル交換候補選び
今回のハンドルカスタムで私が目指すところとしては、
- 幅を狭くする
- ちょっと手前に来るようにする(プルバック)
- ちょっと上向きにする
この3点といったところでしょうか。エイプ100のノーマルハンドルの仕様は下図のようになっているので、これを基準に考えてみます。
いずれも極端にやってしまうと失敗しそうなので、程よく変更するのがベターだと思います。それでは今回挙がったハンドルの交換候補を紹介します。
コンドルハン・スワローハン
4miniカスタム界隈では有名なハンドル。ノーマルトップブリッジに取り付け可能で、セパレートハンドルのようなスタイルになります。
コンドルハンは持ち手部分が内側に飛び出ているのに対し、スワローハンは飛び出ていません。また、ポジションは高低差が無い分スワローハンの方が低くなります。
ナロータイプ
ナロー(narrow=狭い)の名前の通り、幅を狭くするためにハンドル両端を寄せて絞っている形状になっています。
クオータータイプ
ナロータイプと比べ、クランプ側からの立ち上がりがハッキリしていて、絞り具合が緩やかになっている感じです。
ハンドル決定→いろいろ購入
さて、いくつかの候補を比較検討した結果、クオーター2型を購入することにしました。
ネイキッド風のスタイルを意識しているため、コンドルハン・スワローハンはちょっとイメージには合わず、ナロータイプで少し立ち上げた角度(鬼ハン)にすると、手首を外側に曲げなければいけないためです。
《注意》ハンドルの形状が大きく変わると、ケーブル・ハーネスのラインが変更になって、延長が必要だったり、余ったりしてしまう場合があります。
また、ハンドルの交換に合わせて、
- 劣化したグリップの交換
- 転倒ダメージ軽減のためのバーエンド装着
- 安定性強化のためのハンドルブレース装着
をしようと思い、それぞれ購入してみました。
ハンドル交換作業のポイント
ハンドル周りの交換については、以前フロントディスク化の際に経験済みだったのであまり苦労はしませんでしたが、ポイントとなる点をいくつかメモしておきます(すいません、今回もあまり写真はありません・・・)。
グリップの交換
古いグリップを外す際は、長めのマイナスドライバーとパーツクリーナーがあると便利です。
まず、長めのドライバーをグリップとスロットルコーンの間にグリグリ突っ込んでスキマを作り、パーツクリーナーをシューッっと吹き込んでやると、古いグリップボンドが剥がれてグリップを外しやすくなります。
その後、新しいグリップの内側にグリップボンドをヌリヌリして、パーツクリーナーを吹いたスロットルコーンに一気に突っ込みます。
ココでのポイントは、パーツクリーナーが乾く前に一気にグリップを突っ込むこと。
ゆっくりやるとボンドの粘着力で奥まで押し込むのが大変なのですが、予めパーツクリーナーを吹いておくことで滑りが良くなり、ボンドが着くのを若干遅らせることが出来ます。
ハンドルの取り付け
取り付けに関しては特に難しい事はありませんが、注意点を挙げるとすればセンターをしっかり取ることでしょうか。今回購入したハリケーンのハンドルにはシール貼付部分にセンターのマークがあるのでとても分かりやすかったです。
位置だけ決めてしまえば、あとはクランプを締め付けて固定して終了です。今回私はハンドル両端が若干上を向くように固定しました。
その他の注意点
必要に応じてスイッチ類を固定するための穴開け加工が必要になる場合があるので、その際は更に作業が発生します(今回私は実施しませんでした)。
また、前述しましたが、ハンドルを変更した場合はケーブル長が合っているかよく確認してください。ちょっと足りないまま接続したためにスロットルが完全に戻らなかったり、ブレーキを引きずってしまうといったトラブルが発生する恐れがあります。
取り付け後の比較
例によって分りにくいですが、ハンドル交換前後の比較です。
交換後がこちら↓↓↓↓
見にくくて申し訳ないのですが、ハンドル両端側が上向きになっているのがわかるでしょうか。これで若干威勢が良く見える感じがします。
まとめ・感想
今回はハンドル交換をしてみましたが、思いのほか見た目に変化があったのが嬉しい誤算でした。ポジションは少し状態が起きて楽になり(幅が狭くなったことですり抜けもしやすくなり)ました。
ハンドルは交換する機会が多いパーツではないと思いますが、やってみるとそれなりの変化があって面白いと思いました。しばらくはこれで行こうと思いますが、また気分が変わったら交換するかもしれません。
※バイクカスタムは手順・方法を誤ると怪我や事故の原因になる可能性があります。カスタムを行う際はあくまで自己責任でお願いします。また、当サイトは不正改造を推奨するものではありません。保安基準・交通法規等を予め確認し、法令の範囲内で実現可能なカスタムを行っていますが、万が一そうでないケースがありましたら是非ご一報をお願いします。
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