エイプカスタムその29.Ape100ウインカーLED化【キジマ LEDウインカーキット取り付け完全手順・費用・効果レビュー】

📋 この記事でわかること
- キジマLEDウインカーキットの選び方と実売価格
- Apeが前後交互点灯になっている理由(バッテリーレス車ならではの事情)
- ウインカーリレー交換が必須な理由とハイフラの保安基準
- ウインカーランプ交換の手順と、LED特有の「極性」の落とし穴
- 取り付け後に必ず確認すべき3つのチェック項目
- LED化後の消費電力・明るさ・見た目の変化
直流電流の取り出しに成功してLED製品が装着出来るようになりましたが、電飾に使っているだけで既存の灯火類はまだ交流電流のままでした。
限られた電力を効率的に使うためにも、消費電力の多い灯火類をLED化することが重要です。
キジマ LEDウインカーキットを入手——選んだ理由と価格
いつも立ち寄るショップを物色していたら、処分品コーナーにキジマのLEDウインカーキットが売っていました。
定価は14,000円となかなかのお値段でしたが、廃盤品ということもあり4,800円!衝動買いしてしまいました。
まあ、今は海外品がかなり安く手に入ると思いますが、始めは安心の国内メーカーで行かせて頂きます・・・
国内メーカーにこだわった理由はもうひとつあります。ウインカーは保安部品なので、車検のない原付とはいえ整備不良で検挙される対象になります。明るさや点滅速度、取り付け位置には基準があり、安価な海外製品の中にはこの基準を満たさないものも混じっています。キジマのような国内メーカーの製品は、日本の保安基準を前提に設計されているぶん安心感があります。
キットで買う利点も大きいです。ウインカー本体・LED対応リレー・配線が一式で揃っているので、あとから「リレーが合わない」「ステーの穴径が違う」といったトラブルに悩まされずに済みます。バラで揃えると結局これくらいの金額になることを考えると、処分価格の4,800円はかなりお買い得でした。
Ape100純正ウインカーの構造と問題点
Apeはバッテリーレスのバイクなので、エンジンを掛けている間だけ発電し、エンジンを停止すると給電も止まってしまいます。
限られた電力が点火・ライト点灯に大きく取られてしまうため、ウインカーは前後交互に点灯するように制御されています。電力を効率的に配分できるよう、工夫されているんですね。
気付いていましたか???
改めて説明すると、右ウインカーを出したとき、前と後ろが同時に光っているわけではありません。前が光っている瞬間は後ろが消えていて、次の瞬間に入れ替わる。これを高速で繰り返すことで、両方が点滅しているように見せています。同時に2つ光らせるだけの電力の余裕がないための苦肉の策というわけです。
当然ながら、これは被視認性の面では不利です。後続車から見れば、常に片方しか光っていない状態になるからです。直流化とLED化をセットで行う本当のメリットは、消費電力の削減そのものよりも、この交互点灯から解放されて前後を同時に光らせられるようになる点にあります。
純正のヘッドライトとウインカーは白熱電球なので電力消費が結構大きいです。今回はウインカーをLED化することにより電力消費を削減し、ゆくゆくは他のアクセサリーに回せるようにしていきたいです。
STEP1:ウインカーリレーをLED対応品に交換する
取り付けについてですが、作業内容は①ウインカーリレーの交換と②ウインカーランプの交換の2ステップになります。
まずウインカーリレー。
純正品は交流電流用で、前述のように前後を交互に点灯させるよう制御する働きがあります。そのため、LED化するためには直流用のウインカーリレーを使用してやるわけですが、実はそれだけだと不十分なのです。
白熱電球からLEDに変更すると流れる電流が大きくなり、LED対応のリレーを使用しないとハイフラ状態になってしまうことがあります。ハイフラとは「ハイフラッシャー」の略で、ウインカー点滅の頻度が早い状態を言います。
なぜこうなるのかというと、純正のウインカーリレーは「電球が切れたことをドライバーに知らせる」機能を兼ねているからです。球切れで電流が減ると点滅を速めて異常を伝える仕組みになっています。LEDは白熱球よりはるかに少ない電流しか流れないため、リレーがこれを「球切れ」と誤認して高速点滅してしまう、というわけです。故障ではなく、正常に働いた結果というのが少しややこしいところです。
保安基準では「毎分60回~120回までの範囲で点滅すること」となっており、それより早くても遅くてもいけません。
つまりハイフラは見た目の問題ではなく、そのまま公道を走れば整備不良になる状態です。1秒間に2回を超えて点滅しているようなら基準オーバーだと考えてください。
対策としては、ウインカーランプ前に抵抗を入れるか、LEDウインカーに対応したウインカーリレーに交換してやるかのどちらかになります。今回私はICウインカーリレーを使用することで対応しました。
抵抗を入れる方法は、わざと電気を無駄に消費させて白熱球と同じ電流を流す、という力技です。せっかくLED化して省電力にしたのに元の木阿弥ですし、抵抗はかなり発熱するので取り付け場所にも気を使います。バッテリーレスで電力に余裕のないApeでは、ICリレーを選ぶ一択と考えていいと思います。
繋ぎ方は簡単。直流化キットから+(プラス)線、ー(マイナス)線を分岐させ、ウインカーリレーの2極端子に繋いでやるだけです。

STEP2:ウインカーランプをLED球に交換する
ウインカーランプの交換は、線を繋いでネジ止めするだけの単純な作業です。前後左右の4つを順番に入れ替えていきます。
交換の手順
- 純正ウインカーの配線を外す。車体側とはギボシ端子で繋がっているので、引き抜けば外れます。どの線がどこに繋がっていたかを写真に残しておくと、後で迷いません。
- 取り付けナットを緩めてウインカー本体を外す。ステー側の穴から配線を引き抜きます。配線を引っ掛けて傷めないよう、ゆっくり通してください。
- 新しいLEDウインカーの配線を通し、仮止めする。この段階ではナットを本締めしません。
- 配線を接続する。ここが唯一の要注意ポイントです(下記参照)。
- 点灯を確認してから本締めする。先に締めてしまうと、極性違いだったときにやり直しが増えます。
⚠️ LEDには「極性」があります
白熱電球は交流でも直流でも、プラスとマイナスを逆に繋いでも普通に光ります。ところがLEDは一方向にしか電流を流さない素子なので、逆に繋ぐとまったく光りません。「配線したのに点かない、初期不良か?」と焦る原因のほとんどがこれです。
点かないときは壊れたと判断する前に、まずプラスとマイナスを入れ替えてみてください。ギボシを繋ぎ替えるだけで、あっさり点灯することがほとんどです。
もうひとつ、車体アースを利用している配線の場合は、マイナス側が車体金属部に落ちているかを確認します。塗装やサビが挟まっていると導通が取れず、これも「点かない」原因になります。
4箇所すべて終わったら、配線が可動部に挟まっていないかを見ておきます。特にフロントはハンドルを左右いっぱいに切ったときに引っ張られやすいので、余裕を持たせて結束バンドで固定しておくと安心です。

点灯テスト——LEDウインカーの明るさ・点滅は問題なし?
無事に装着できたので早速点灯させてみました。交換前後の点灯状況を比べてみて下さい。
走り出す前に確認したい3つのポイント
- 点滅の速さ……時計の秒針を見ながら数えてみて、1秒に1〜2回のペースに収まっていればOKです。明らかに速いようならリレーが正しく機能していません。
- 前後が同時に光っているか……交互点灯から解放されているかどうかの確認です。ここが同時になっていれば、直流化とLED化がきちんと噛み合っている証拠になります。
- 左右とも4灯すべて点くか……ウインカーは左右を別々に出して、前後それぞれが点灯するか目視します。極性を間違えていると、この段階で1箇所だけ点かないことが分かります。
インジケーターランプ(メーター内の矢印)の挙動も見ておきましょう。車種や配線によっては、LED化すると点きが弱くなったり、左右どちらを出しても同時に点いてしまうことがあります。走行に支障はありませんが、気になる場合は別途対策が必要です。
まとめ:Ape100ウインカーLED化の費用・手順・効果【キジマ キットで簡単DIY】
交換後の感想としては、さすがLEDといったところですね。日中でもハッキリ見える視認性の良さと、スパッスパッと切り替わる感じがとても気持ちいいです。
この「スパッと切り替わる」感覚は気分の問題ではなく、実際に安全性に関わる部分です。白熱電球はフィラメントが熱せられて明るくなるまでにわずかな時間がかかり、消えるときもじわっと暗くなります。LEDは点灯も消灯も瞬時なので、後続車が「曲がる」という意思表示に気付くのがその分だけ早くなります。コンマ数秒の差ですが、こういう小さな積み重ねが事故を遠ざけてくれるはずです。
LEDと白熱電球、どちらが良いかは完全に個人の好みになってしまいますが、私は断然LED派です。
消費電力も大分抑えられたと思うので、これからはヘッドライトのLED化も挑戦していこうと思います。
✅ この記事のまとめ
- Ape100のウインカーLED化はキジマ LEDウインカーキットなら一式揃って取り付けが簡単
- LED化には必ずLED対応ウインカーリレーへの交換が必要。抵抗を足す方法は発熱と電力の無駄が大きく、バッテリーレスのApeには不向き
- ハイフラは見た目の問題ではなく整備不良。保安基準は毎分60〜120回
- LEDには極性がある——点かないときは壊れたと判断する前にプラスとマイナスを入れ替える
- 直流化との組み合わせで前後交互点灯から同時点灯になり、被視認性が大きく向上する
- 消費電力が減ることで他の電装パーツに電力を回せるようになる
※バイクカスタムは手順・方法を誤ると怪我や事故の原因になる可能性があります。実施にあたっては必ず自己責任でお願いします。
当サイトにおいて紹介しているカスタムについては、予め保安基準・交通法規等を確認し法令の範囲内で実施しています。万が一そうでないケースがありましたら是非ご一報ください。よろしくお願いします。
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