今回も結果報告なのですが、ちょっと前にヨシムラのApe100用パワーアップキットを入手したので、その中の「ST-1カムシャフト」を装着しました。装着時の写真が無いのでお勉強的な感じで読んでいただければと思います。
ヨシムラ・パワーアップキット
これまで自分のマシンに取り付けているヨシムラ製品はサイクロンマフラーのみでしたが、以前ヤフ〇クでApe100用のパワーアップキットを入手し、ずっと温めていたので、ぼちぼち導入していこうと思います。
パワーアップキットは、キャブレター(TM-MJN24)、ファンネル、パワーフィルター、ST-1カムシャフト、ハイスロットルキットがセットになったものです(残念ながら現在はメーカー廃盤のようです)。
マフラー(ヨシムラサイクロン)とパワーアップキットの組み合わせで「ノーマル比180%のパワーアップが可能」と書いてあります。ボアアップ無しにそんなにパワーアップするなんて、一見「ホントかよ!?」と思えるレベルですが、「世界のYOSHIMURA」を信じて突っ走ろうと思います。
カムシャフトとは?
Apeと同じOHCの動作を示した動画があったので一度ご覧ください。
この動画で、上下するピストンの上で回っている筒のようなものがカムシャフトです。涙滴のようないびつな形の円筒が、ヤジロベーのようなロッカーアームを動かし、その結果ラッパのようなバルブを開閉させています。
カムシャフトのいびつな形をカムプロフィールと言いますが、この形状でバルブの開閉速度やバルブリフト量が変化し、エンジンの吸気と排気のタイミングやバルブの開閉時間が調整されます。
難しい話は専門のページにお任せするとして、ハイカムシャフトは山の部分を大きくしてバルブの開閉量(時間)を長くすることで吸気量を増やすことにより、低回転時のトルク向上や高回転時のパワーアップを実現しています。
インストール
さて、装着についてですが、ひょんなことから話が広がり、ショップにお願いしてしまいました。ヘッド部分だけとはいえ、エンジンを開けるのにはまだ抵抗がありまして・・・。いつかボアアップに手を出すようなことになったらしっかり見てみようと思います。
注意点としては、エンジンの個体差によってはカムホルダーが干渉するため、その場合は干渉する部分を削る必要があるとのことです。幸い私の場合は削る必要はありませんでした。
ハイカムシャフト装着による変化
ヨシムラHPによると、ST-1カムシャフトを装着した場合、ノーマルと比べて2000回転程高回転になるようです。
下のグラフの青点線と赤実線がST-1カムシャフト装着前後の違いですが、装着後の方が線がフラットになっており、滑らかな加速をするようになるようです。
それよりも、TM-MJN24キャブレターを装着するだけで4馬力?もアップするという、その差に驚きます。早くパワーアップキットを全て取り付けたいですね。
まとめ・感想
装着後試走した感想は、「低速のトルクが増し、高回転まで回るようになった」です。乗りやすさが1段階アップした感じで、無理なくステップアップできるという印象です。あまり気にはしていませんが、最高速も伸びているでしょう。
別ラインナップのST-2カムシャフトと違い、レースを主目的としているものではないので、ピーキーになるわけでもなく、マイルドにパワーアップする感じです。
今回はパワーアップキットのうち、ST-1カムシャフトを取り付けました。一度にカムシャフトとキャブレターを付けていたら、変化が急激過ぎてどちらのパーツの効果か区別が付かなかったかもしれません。その点ではこちらから付けてみて良かったと思います。
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