エイプカスタムその7.スプロケット交換

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駆動系

 少しずつApeのポテンシャルを引き出しているところですが、前回「インシュレータ外し」を行ったことにより、トルクが少々持て余し気味になってしまいました。今回はそれを上手く利用するため、スプロケット交換をしようと思います。

スプロケットとは??

 スプロケットは「軸の回転をローラーチェーンに伝達したり、ローラーチェーンの回転を軸に伝達するための歯車のこと(Wikipedia)」です。

 バイクの場合、エンジンの回転をそのまま受ける方を「ドライブ(動かす)スプロケット」、チェーンを介してリヤホイールを回す方を「ドリブン(動かされる)スプロケット」と言います。

 自動車でもバイクでも、マニュアル車の場合はトランスミッションでギヤを変えて加減速をしますが、最終的にはエンジン回転がドライブスプロケットに伝わり、ドライブスプロケットが1回転する間にドリブンスプロケットがどれだけ回るかで加速や最高速の特性が決まります。

 ちなみに、スプロケットの歯車の数は「丁数」もしくは「~T」で表されます。一般的に、ドライブスプロケットの丁数は少ない程加速性能に優れ(自転車の低速ギヤと同じ)、丁数が大きいと加速が落ち、最高速が大きくなります(自転車の高速ギヤと同じ)。

 反対に、ドリブンスプロケットは丁数が大きい程加速性能に優れ(自転車の低速ギヤと同じ)、丁数が少ないと加速が落ち、最高速が大きくなります(自転車の高速ギヤと同じ)。

インシュレータ外しの結果・・・

 元々Apeは低速トルクが太くて、1速・2速はあまり使わず、3速までポンポンと上げていくような使い方でしたが、前回「インシュレータ外し」を行った結果さらにトルクが増し、1速・2速はあまり加速しないうちにフケ上がってしまうようになり、存在感が無くなってしまいました。

 その有り余るトルクを有効に使うため、最高速に振ってやろうというのが今回の目標です。

 最高速を上げる、と書きましたが、もちろん5速で走っている時だけではなく、スプロケットを交換する(ドライブスプロケットの丁数を増やす or ドリブンスプロケットの丁数を減らす)と、1速だろうが2速だろうがそれぞれのギヤでの最高速がアップするということになります。

また、ドライブスプロケットの丁数を1丁増やすと、ドリブンスプロケットの丁数を3丁減らしたのと同じ効果があるとのことなので、今回のようにパワーに大分余裕がある場合にはドライブスプロケットを交換し、ちょっとしたセッティング変更で多少パワーの増減があったという場合にはドリブンスプロケットを交換して細かく調整する、といったイメージで良いんじゃないかと思います(ただし、Ape100の場合、ドライブスプロケットは17丁まででないとジェネレーターカバーに収まらないので注意が必要です)。

 というわけで、リヤホイールに付いているドリブンスプロケットを交換するには、ホイールを外したりするのが怖いので、今回はドライブスプロケットを交換することにしました。Ape100の純正ドライブスプロケットは15丁ですが、今回はこれを16丁にしてみようと思います。

ところで・・・(サンスターの真実)

  さて、スプロケットをラインナップを見ていて、なんか「サンスター」の製品が多いなぁと思って調べてみたら、驚愕の事実。あのサンスターでしたよ。ご存じですか、あの歯磨き粉の会社のサンスターです。元々自転車部品の販売をしていた会社が、製品の金属チューブに歯磨き粉を入れたのがきっかけでオーラルケア用品の会社に転身したそうな。

 今バイク関連は子会社が引き継ぎ、スプロケットとブレーキディスクをメインに生産しているようですが、凄い話です。

今回用意したサンスターのスプロケ(16T)とスプロケットカバーガスケット。
So-net 光 プラス Sプラン

いざ!スプロケット交換

 それでは早速交換作業をば。

ボルトを抜き、ジェネレーターカバー(スプロケットカバー)を
エイヤっと外すと、サビサビのスプロケットが出てきました。

 今回も作業は難しくありません。

①チェーンを緩めるため、リヤホイールのシャフトのボルトを緩めます。

②スイングアーム後方のチェーン引きを緩めます。これでチェーンが緩みます。

③ジェネレーターカバー(スプロケットカバー)のボルトを抜き、プラハンマーでコンコンしてやるとカバーが外れます。

④顔を出したスプロケットを固定しているナットを外します(ただし、これは結構固いのでナメないよう注意)。

⑤スプロケット、フィキシングプレート(押さえ)を外す。

⑥交換するスプロケット(今回は16丁)を取り付ける。チェーンを噛ませ、フィキシングプレートを被せ、固定ボルトを規定トルクでキチっと締める。

⑦ジェネレーターカバー(スプロケットカバー)を付け、ボルトを締める(ガスケット交換もすべきですが、今回はキレイに剝がれたのでそのまま再利用しました)。

⑧チェーンを張り、リヤホイールシャフトのボルトを締める。

スプロケット交換後。交換前と比較して、やはり径が大きくなっています。

まとめ・感想

 スプロケット交換を終えて試走してみたところ、1速の出だしでグイっと前に出るようになりました。トルク不足を感じることも無く、まだ余力があるような気がします。他のギヤにおいても速度域が上がって、体感的には平均巡航速度が5~10㎞/h上がった感じでしょうか。

 レース車両でもない100cc程度のマシンで最高速120㎞/hとか、全く求めていません。でも、これまでと同じ走り方(アクセル開度⤴で速度が上がるということは、燃費の向上に繋がります。このカスタムは実用性がアップ⤴して燃料費がダウン⤵するという、まさに一石二鳥なわけです。

 Apeは造りがシンプルな分、装備が物足りない箇所が結構あります。それがHONDAの意図した、カスタムの幅を拡げるための大きな要素なのですが、ソコをどう工夫するかはユーザー次第なわけで、これからもまだまだカスタムの余地があると思うとワクワクしますね。

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